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2007年10月30日 [23:37] コミック感想 

NHKにようこそ!(8)/滝本竜彦(原作) 大岩ケンヂ(漫画)



漫画版「NHKにようこそ!」がついに完結。
同名小説を原作とし、アニメ化もされながら、独自の展開を貫いたとされる(伝聞形なのは筆者が原作もアニメも未だノータッチだからですw)本作は、軽快なテンポで停滞し、獲得と喪失を繰り返しながら着地するでもなく着地したというか、何とも表現し難い結末を迎えたと思います(;^^

ラストは明らかに作者の迷いが肌で感じ取れましたが、読者が解釈できる部分は今巻のあとがきでほぼ全て語られているので(何てこった!)、必要以上に繰り返すこともないのでしょうなぁ。
四郎に対して「幸せとは何か」を問う岬。嘘と言う名の衣服を一枚一枚取っているのかな、とか上手げなことを考えてしまいましたが実際はどうなのでしょうか。
本音をぶつけているようには見えたのですが。で、最後の最後で我に返って、大々的に演技を打って別れの言葉と代えたとか。


そして始まってしまった、佐藤と岬の恋愛プログラム。これはひどい……。
ラブホテルでの心中ごっことか、面白いけど見るに堪えませんな(;^^ こういう所は漫画表現にかなり助けられていると思います。


クライマックスはひきこもり作品らしく(?)、屋根裏(しかも解体間近の)での悶着でしたが、これがまたそのままの意味で理解不能というか、2人の掛け合いが数ページ単位で二転三転するものだから、結局何が何だか解らない。まさに作者の苦悩が限りなくストレートに浮き上がっているような感じでした。

あとがきでは作者自身「墜落」という言葉を使っていますが、まさにその通りだなと。
娯楽要素を強め、その「空元気」然とした作風に序盤は上手く回っていたものの、終盤で息切れを起こした挙句最後に残ったテーマ性は陳腐なものでしかなかった。

微妙に関係のない仮令ですが、漫画というのは例えばゼロから100まで構築しきったうえで物語の連載をスタートしても、普通はおそらく編集者によって何らかの手が加えられたり、方向性の転換が図られたりするのでしょう。でもこの作者、この作品では作者自身の「答えの出ない手探り感」がひしひしと感じられてしょうがないのです。
原作通りに展開しなかったゆえの締め括りだったのかな、と無い頭で愚考しました。


総評としては残念な終わり方ではありましたが、少なくとも私は途中で切ることなく全8巻を揃えた事実も明記すべきでしょう。


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