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2006年11月12日 [22:37] コミック感想 

デトロイト・メタル・シティ(2)/若杉公徳



インターネットが火付け役となり、尋常ならざる評判を獲得したお下品ギャグ漫画の第2巻です。

オシャレなポップソングが大好きな主人公・根岸宗一は、カヒミ・カリィのような音楽を目指すも、何故かデスメタルバンドのボーカルとして不本意ながらもスターダムをのし上がってしまう……という粗筋。

気弱で心優しい根岸宗一としての、一方で鬼畜で非道な悪魔の申し子・クラウザーⅡ世としての主人公が持つ二面性、そしてそれに苦悩しつつも吹っ切れない彼が創る伝説の数々が面白い作品です。
1巻では根岸が「無理をしてクラウザーを演じている」という印象が少なからずあったのですが、徐々にそれは違うと思い直してきました。
そして、16話の「アサトへの嫉妬、相川さんに裏切られた恨み」が根岸をクラウザーへと変貌させた、という解りやすい展開で確信へと変わりましたね。

恐らく、クラウザーⅡ世とは根岸が持つ「負の感情」を排出するための人格であり、一種のペルソナのようなものなのでしょう。


さて、DMCに対抗するバンドとしてパンク、ヒップホップがそれぞれお目見えしましたが、どれも低俗かつ滑稽に描写されているのに驚き(;^^

考えてみれば、「デスメタル」をコケにしたようなテーマを据えつつ、根岸が志す「オシャレポップ」すらもどこか馬鹿にした感じを醸し、ヒップホップのキモであるライム(押韻)に至っては単なる「ダジャレ」と斬り捨てる。
実はこの作品、作風から受ける印象以上にブラックユーモア色が強いのではないのでしょーか。


登場するキャラクターは揃って強烈な個性を持っていますが、DMCのカリスマ性、クラウザーの伝説に欠かせない存在はやはり女社長とファン達でしょう。

濡れるか濡れないかで物事を判断する女社長は、たとえライブハウスが炎上しようと高笑いする、ある意味最もロックで豪放磊落な性格。
ファン達はクラウザーの一挙手一投足を好意的に解釈し、数々の伝説を生み出してきた張本人とも言えるでしょう。

彼(彼女)らがいなければ、DMC自体も、作品自体の価値もスケールアップしなかったはず。かなり重要ですw


1巻のオビで「BECK」の作者・ハロルド作石が「申し訳ありませんが・・・クラウザーさんが苦悩するたびに笑えます。」というアオリ文を寄稿していますが、私は個人的にその逆で、「笑えるのに、どこか哀愁を感じざるを得ない」という気持ちになりますねー。うすた京介や美川べるのの漫画のように手放しで笑えない。

や、いちばん爆笑したのは2巻のオビ、羽海野チカの推薦文なのですが……(;^^
あれは最高です。マジで。
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Re Comments.

『(`・ω・´)』 
本屋でずっと気になってた漫画です。読みたい。
2006/11/15(Wed) 22:39:11 | URL | ひできっくすさん #-[ Edit.]
>ひできっくすさん
欲しいと思ったときが買い時ですよ!
2006/11/16(Thu) 14:30:26 | URL | AKHUAさん #-[ Edit.]
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    買った漫画を片っ端からレビューしていきます。
    「↓Open. 」以降の文章は基本的にネタバレ配慮無しなのでご注意下さい。

    ジャンルはギャグ、ラブコメ中心。
    雑誌単位ではCOMIC REX、週間少年マガジン、少年エース系が多し。

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